コメと健康





栄養バランス

お米の中には、炭水化物(約76%)とたんぱく質(約7%)をはじめ
わずかですが脂肪、ビタミン、ミネラルなども含まれています。

 炭水化物(大部分がでんぷん)は私たちのエネルギーのもとになる
もので、自動車でいえばガソリンにあたります。
私たちが生きていくには、1日2,250〜2,550キロカロリー(20代
男子)程のエネルギーが必要です。お米を主食にして1日300グラム
(ごはんの茶わんで6杯くらい)食べると、お米だけで約1,070キロ
カロリーが取れるのです。つまり、1日に必要なエネルギーの
約45%を主食から取ることができます。

 そして私たちの血や肉になるたんぱく質は、1日70グラムを
取る必要がありますが、お米を主食にした場合は、その約30%を
お米から取ることができます。

 また、お米と牛乳や大豆を一緒に食べると体の中でたくさんの
たんぱく質が合成され効率的です。


世界から注目されている日本人の食事

 日本人の食生活は、現在、お米を中心に魚、大豆、野菜などの伝統的な食材料に肉、牛乳などが加わって、多様性に富んだ栄養バランスのとれたものになっています。
 欧米には、お米・ごはんのように毎食中心的に食べる主食という概念がありません。パンは主食ではなく、これはあくまで添え物であり、強いていえば肉料理になるのかも知れません。
 日本人は、いくら欧米食の影響を受けても、決して、主食としてのごはんは手放さず、おかずの一部だけ欧米食を導入しました。このことによって、現在のように世界で最も栄養のバランスのとれた日本型の食事ができ上がったのです。
 もし、主食としてのごはんを手放していれば、でんぷんの摂取量は減少し、逆に脂肪や砂糖の摂取量が増えてバランスが崩れ、肥満や心臓病などの発祥率はとっくに欧米なみになっていたはずです。

今、世界中の人が、ごはん(お米)を主食にした日本人の食事に注目しています。

 私たち日本人の食生活はお米を中心に、魚、肉、野菜などバラエティ豊かな組み合わせからなっており栄養のバランスも理想的といわれています。
これは「日本型食生活」と呼ばれ、アメリカやヨーロッパの肉中心の食事とは違う独自のパターンを作っています。

私たち日本人は、ごはんを主食にしてきたおかげで子供の頃からさまざまな料理を味わえます。
それは、ごはんがどんなおかずとも良く合い、おかずの持ち味を損なうことがないからです。

さまざまな料理を味わうことで食事に幅と奥行きが生まれます。
このように、ごはんの味に小さい時からなじむことが一生の間の食歴(食生活の歴史)を豊かにする第一歩なのです。

欧米などでは、お肉などの脂肪の多い油っこい食事をとる人が多いので、大人になってから太り過ぎや心臓病になりがちです。
しかし日本人は小さな頃から、おにぎりやごはんと一緒に肉など脂肪の多いものから、おさしみといったあっさりしたものまでバラエティのある食事を経験するので、年をとってから体に合った食べ方をすることができるのです。

このように、ごはんを主食にしていろいろなものを食べる習慣が身についていると、食生活が自然に健康に良いかたちになるのです。

 

常識のウソ

最近では、若い人たちの中にも太っている人が増えてきました。
太り過ぎると糖尿病や心臓病などの病気にかかりやすくなります。

 太る原因は食べ物にもあります。余ったエネルギーは脂肪になって体にたまり、その結果太ってしまうというわけです。

 ごはんなどに含まれる炭水化物は、肉やバターに含まれる脂肪よりも消化・吸収のスピードが速くてエネルギーとして消費されやすく、体にたまりにくいのです。
 また、炭水化物を含む食品の中でも、ごはんは粒で食べる(粒食)ので、パンやジャガイモなど粉食にくらべて、体に脂肪をためるホルモンの分泌が少ないのです。つまり、ごはんはそれ自体脂肪になりにくく脂肪をためることの少ない食品といえます。



→次へ

ご意見・ご感想、お待ちしております。

E-Mail post@akiyama-farm.com




HOME

Copyright (C)1997-2005 Akiyama-farm. All rights reserved.

このホームページ上に掲載されているすべての画像・文書などの無断転載を禁じます。