おコメのできるまで・その1


タネボカシ

まわりはまだ雪の世界です。ここからイネつくりはスタートです。


田んぼの周りで活躍する微生物(カビの仲間)を
米ぬかで培養していきます。


低温で時間をかけてじっくりと育てていくことで、
発酵臭からあまい味噌のような香りに変わってゆきます。


1〜2週間でひとまず完成。
さらっとしたところまで乾かして、休眠に入ってもらいます。


田んぼで活躍するまでは、静かにしててね。

種もみの準備


温度計のように見えるのが比重計。
海水程度の塩水の中に種モミを落として、
浮いてしまうような軽い種は取り除きます。
未熟で軽いものか、または病気に犯されている可能性が高いためです。

生卵も浮かべて濃度を正確に測ります。
「塩水選」(えんすいせん)という作業です。

このあと、お湯を使って殺菌をします。
普通は、殺菌剤という農薬を2種類くらい使うのですが、
それはしません。
お湯でする方法で、結構うまくいっています。


冷たくて酸素の充分にある水を吸わせて・・・・

丸く膨らんだ種モミに、 温度をかけてやると、
卵からヒナがかえるように、
硬いモミがらを破ってなかから白いひげが出てきます。
眠っていた種が目を覚ましました。

さあ、種をまきましょう!

種まき

種まきマシーンは1時間に何百枚もこなします。
少しは休め!って感じなのですが。
とにかく大量にどんどん行きます。

種モミの上には少しだけ土をかぶせ、
光をさえぎり保温・保湿しましょう。

温度管理をまちがえずちゃんとできれば、
やがて土のうえに白い芽が少しづつ顔を出します。

さあ、ここからが腕のみせどころ。





苗の生長



苗は広々として風のとおるところに出して、
はじめ少しだけ保温します。
人間でいえば、赤ちゃんの時期なので、
こまめに足を運び、病気が出てないか弱っていないか
観察しなければなりません。


葉っぱが2〜3枚でそろい、色のついてきたイネの苗は
まるで芝生のようです


被覆資材をかけたりはずしたり、
水やりをしたり落としたりを繰り返して、
丈夫な苗に育てていきます。

背に高い苗にしてはいけません。
温度・肥料・水のすべてを控え、低温で、
すこし肥料切れで、乾燥に耐えるよう、強く鍛えます。
ビニールハウスを選ばす、空き地で育苗するのは
そういうわけです。
背は低く、ずんぐりとした姿がいいのです。

「苗半作」(なえはんさく)という格言がありまして、
苗が出来れば半分が出来たようなもんだという意味です。
それほど、苗つくりはむづかしいという教えです。
さあ、天気もよくなってきて、田植えももうすぐです。
元気が出てきました!!

特別栽培米
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