「地震かみなり火事、ムムム」

 中越沖地震はびっくりしました。今のところ大きな目に見える被害がなかったので、びっくりしたで済んでいますが、原発の放射能もれも含めて、まだまだ予断をゆるさない状況です。すぐあとに大雨洪水警報もありましたし。
 グラグラッときて、地震だ!と逃げる。地震で家からあわてて飛び出したのは僕の半生では4度ほど。うち3回が今回6月の地震、そして残りの1回が4年前の中越地震のときです。身の回りのものを持ちだす余裕なんてありません。財布やクレジットカード、運転免許証、ペットボトルに水・・・実際に家が倒壊すれば持ってでたほうがいいものもありますが、生命に変わるほどのものはなく、子供を抱えるようにしてとにかく屋根のないところへ飛び出すのみ。震度3くらいまでなら、ヘルメットをかぶるか頭に座布団をあてて机の下にもぐりましょう、というので対応できるのでしょうが、それどころじゃありませんでした。直感的に身の危険を感じるような揺れでは、扉が閉まっていないか、ガラス窓は割れないか、とっさに見極めてまず出口を確保することがなにより先です。命からがら表に出てしゃがんでも安心は出来ません。建物の屋根が揺れ、電柱が揺れ、アスファルトが揺れ、止まっている車までもが揺れます。建物から離れ安全が確保された状態ですわっていても、揺れを見るのは怖いです。子供は下着姿ではだし、僕はスリッパが片方脱げててもう一方が靴下。こっけいな姿であってもとにかく逃げ出せてひと安心。騒ぎがおさまると抜き足差し足、家の中に戻り、大急ぎで火の元を確かめ、水、貴重品、ラジオ、携帯電話を持って表にでます。
 それにしても、どうして新潟に大きな地震が続くのでしょうか?
 建物の揺れ、身体の揺れはすぐにおさまりますが、地震による心の揺れは1週間やそこらでは静まりません。気が付くと、わけもなくウロウロしながら誰かに話しかけている自分がいます。
 
 地震、かみなり、火事、おやじ。今、かみなり以下はそれほどでもありませんね。地震は、これはもう段トツで恐い感じがします。
 最近、増えているのは台風や洪水です。地球温暖化の影響らしいですが、毎月のように世界のどこかで起こる洪水、年々スケールが大きくなっていく台風、ハリケーン。今年も天気予報で、観測史上最大級の台風なんていう言葉をききました。大水は地震と同じであまり逃げ場がありません。
 夏の気温も上がっています。日本列島のどこかで35度を超える日があっても「暑い一日でした」で報道はとても簡単です。もう驚かないのです。一年ごとに確実に暑くなっている感じがしますし、その影響がいろんなところにでてるのではないでしょうか。たとえば砂漠の拡大。例えば黄沙。例えば大風。
 害虫も増えています。農作物にはまだそれほどでもありませんが、庭の樹木、7〜8メートルもある大きな木が2本も害虫に食べられて裸にされました。小さな生態系の世界でも、目に見えないながら何かが起こっているのだと思います。バランスが崩れているのだと思います。
 目に見えないといえば電磁波。携帯電話の爆発的普及で、今では山奥でも電波があふれています。電化製品と携帯電話の数からいって、現代人が電磁波の海のなかで生活しているのはまず間違いありません。健康や環境におよぼす影響はまだよく解明されていませんが、ただじゃすまないだろうと思います。目に見えないから表面化しないだけです。
 日本はテロや戦争からは離れているので、その分だけは住みよい社会かもしれませんが・・・、完全に安全な場所なんてないのですね。




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