2001年3月

「田んぼで愛を語る男」

  田んぼで愛を語る男。今年のキャッチフレーズはこれで行きます。国政で愛を語る男というのがありましたね。・・・・政界失楽園ではありません(笑)。
 あれのマネです。
 田んぼで愛を語る男。

 田んぼの心と書いて「思う」。田んぼの力と書いて「男」。思うと男、2つ合わせて田んぼで愛を語る男です。・・・・・ちょっと違うか?! でも、ジョンレノンのラヴ&ピース(愛と平和)も好きでしたし、愛という言葉はちょっとダサいけれど、なかなかいい言葉です。
 田んぼの中には、いろんな命があります。
 ミミズ、カエル、ヘビ。タニシにネズミに赤とんぼ。カモやトンビもいるし、人間もいます。見えないところでは、納豆菌や乳酸菌、酵母菌。プランクトンやミジンコもいます。憎っくき雑草類も、おおぜいいます。イネだってひとつの命。さらには、浮き草や藻。
 そういった多くの命がバランスを取り合い、食べたり、食べられたりしながら、イネが育つわけです。当たり前の話ですが。イネと人間さえ良ければそれでいい、あとは何もいらないというのでは、成り立ちません。健康なイネは育ちません。そういう世界です。出来たコメを人間が食べ、わらなどの残りは、田んぼの中で微生物が食べていきます。微生物はプランクトンやミジンコを育て、プランクトンやミジンコは、カエルに喰われ、カエルはヘビの胃袋におさまり、そのヘビはトンビによって空中に連れ去られる。食物連鎖、弱肉強食の枠組みです。
 あぜの中で巣作りをしていたカモは、人間の草刈り機の前ではなすすべもありません。田んぼで思う男は、ここで愛を悟るわけです。「あっ、これはひとつの宇宙だな。コスモだな」
 で、結局のところ、「じゃあ、自分だけが良ければいいの、自分の家族だけが良ければいいの? 自分の町が良ければいいの? 日本だけが良ければいいの? 人間だけが良ければいいの? ホントにそれでいいの? ほかの生物たちは? 地球や環境は・・・・?」そんなことを考えるわけです。(考えすぎかなァ?)
 共に生きる。すなわち、愛。ラヴ&ピース。平和を我等に! スプーン一杯の愛。胸いっぱいの愛。たっぷりの愛に包まれながら、そしてたっぷりの愛を振りまきながら、生きていきたいものです。う〜む。

 今月は、田んぼで愛を語る男でした。本格的な雪解けと、農作業のはじまりを心待ちにしていて、難しく考えすぎました。
 チャンチャン。

 

 


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