１９９９年８月

「野で山でグリーンツーリズム」

仕事柄、ホームセンターにはよく行きます。昔のホームセンターは、釘やトタンなど日曜大工のものばかり売っていましたが、最近はガーデニング関連のものが多くあります。また、夏の時期はキャンプ用品、バーベキュー用品の品揃えも充実しています。
都会のホームセンターでも、おなじなのでしょうか。
アウトドアの遊びやガーデニングの根強い人気を見るにつけ、これからの夏休みは、ますますグリーンツーリズム（田舎滞在型の休暇）になっていくように思います。お盆休みの帰省などは、伝統的な一種のグリーンツーリズムですよね。
グリーンツーリズムの本場、ヨーロッパでは、農業体験を組み合わせて、１ヶ月ほどのバカンスをとるそうです。農家の民宿のようなところに泊まりながら、父は魚釣り、母は畑仕事、子供たちは牛の世話と晴耕雨読の休暇を過ごします。勤労者には４週間以上の休暇を法律で義務づけている国もたくさんあるようで、皆、それを利用するのです。
日本ではこんなのんびりしたやり方は適さないかもしれませんが、「村おこし」の現場では、「都市住民と田舎の人達との交流」という観点から、グリーンツーリズムは１つのキーワードとなっています。都市住民は自然を満喫し、気分転換。田舎人は、いろんな人と交流し新鮮な刺激をうける。お互いに楽しいものです。
高級リゾートに変わり、ただのへんぴな土地に簡易貸別荘やキャンプ場が出来て、日本型グリーンツーリズムも定着しつつあるようです。